2014年12月08日

【盛況御礼!】蔦哲一朗監督と語る、「おく」を出るひと、戻るひと。

祖谷物語 −おくのひと− 』蔦哲一朗監督が来館された昨日の大黒座。
昼の上映には30名に迫る来客がありました。

雪の影響で搭乗便の到着が遅れたものの、昼の上映後には来館者の前に舞台挨拶。
冒頭、作品の背景にあるご自身の故郷への想いにふれていただきました。
20141207 大黒座チャレンジFBページ投稿写真@(『祖谷物語』蔦監督来館).JPG

今年30歳を迎えたばかりの若い映画監督が、果敢に「自然と人間の共存」という壮大なテーマで制作に挑む端緒には、愛着のある自然が奪われて(なくなって)しまったという少年期に抱いた「怒り」の感情があったそうです。
20141207 大黒座チャレンジFBページ投稿写真A(『祖谷物語』蔦監督来館).JPG

トーク後半は、大黒座での『祖谷物語』上映に合わせて今回の蔦監督来館を実現してくださった浦河町地域おこし協力隊、武藤拓也さんが聞き手となり、作品に散りばめられたエッセンスを紐解いていく時間に。
フィルムコミッションに在籍してロケ地誘致などの経験を持つ武藤さんの視点から、作品の裏側に迫っていただきました。
20141207 大黒座チャレンジFBページ投稿写真B(『祖谷物語』蔦監督来館).JPG

『祖谷物語』は全編35mmフィルムで撮影されていますが、これはフィルムの持つ柔らかさや独特の粒子感へのこだわりという要素だけでなく、今やあまりに一般化されてしまったデジタルな世界ではなく、あえて非日常の世界に身を置きたいという蔦監督自身の強い執着が秘められていました。
1万3千人の小さな町で映画館を営むという、ある意味“経済とは別のところ”でがんばる大黒座と相通じる何かを感じずにはいられませんでした。
20141207 大黒座チャレンジFBページ投稿写真C(『祖谷物語』蔦監督来館).JPG

トーク終了後も、蔦監督と来館者との交流は続きました。
賑わいと静けさ、どちらのときも、大黒座のロビーは独特の空気を醸し出す素敵な空間です。
20141207 大黒座チャレンジFBページ投稿写真D(『祖谷物語』蔦監督来館).JPG

日高の自然や星空の魅力を発信し続けている、浦河町地域おこし協力隊、中川貢さんや「星みるお百姓さん」こと、濱島さんにとっても、『祖谷物語』から感じ入るところがあったようです。
20141207 大黒座チャレンジFBページ投稿写真E(『祖谷物語』蔦監督来館).JPG

大黒座・三上家と共に。
館主の表情は堅めですが、決して楽しくないわけではありません。
20141207 大黒座チャレンジFBページ投稿写真F(『祖谷物語』蔦監督来館).JPG

大黒座に宛てて、色紙を描いていただきました。
「大林宣彦監督の横に並べましょうか」という会話が聞こえてきました。
大黒座に足をお運びの際は、ロビーで探してみてはいかがでしょうか。
20141207 大黒座チャレンジFBページ投稿写真G(『祖谷物語』蔦監督来館).JPG

外は寒いし、中は騒がしいし…(byちーたん)
いつも健気にお客を出迎え、見送ってくれる看板猫のちびです。
20141207 大黒座チャレンジFBページ投稿写真H(『祖谷物語』蔦監督来館).JPG

蔦監督を囲んで行われた直会。
三上館主がある新聞社から「人生における映画作品ベストテン」について取材を受けているらしく(映画館を営む側からすれば選択肢が多すぎて悩ましいことでしょう…)、おもむろに10位から8位までを小出しにする一幕も…。
『祖谷物語』は三上館主がこれまで観てきた何千本という作品の中で………「第10位」とのことでした。
その場に居合わせなければわからない何とも可笑しな空気に包まれ、お開きとなりました。
20141207 大黒座チャレンジFBページ投稿写真I(『祖谷物語』蔦監督来館).JPG

『祖谷物語』の上映は今月19日(金)まで。
この作品はスクリーンでこそ観ていただきたいです。
蔦監督、はるばるご来館いただきありがとうございました!
posted by だいこくニャ at 06:30| Comment(0) | イベント@大黒座