2015年04月01日

『zone 存在しなかった命』のロングラン上映、残りあとわずかです!!

大黒座では、『zone 存在しなかった命』が2月28日から4月3日までの足かけ3ヵ月間、ロングランで上映されています。
作品をご覧になった方はきっと、動物と人の関係性や私たちに知らされてこなかったzoneの現状について、あらためて感じ入ることになったのではないでしょうか。


作品に出演している方々はみな、原発事故に端を発して生き方や人生までも転換せざるを得ないなかで、信念を持ってたたかい続けています。

かけがえのない命を前にして、見返りを求めず行動を起こす出演者たちの原動力に、怒りやもどかしさといったものがあるのだとしたら、その矛先は「国や東京電力」であり「被災者」でもありました。

ここで言うところの「被災者」は、発災前に原発避難区域で動物と共に暮らしていた人たち、と換言することができます。
天災と人災が同時に襲いかかる過酷な状況下で、“命の優先度”があぶり出されてしまったかのような惨状が描き出されているのです。
動物と共にあった普段の生活のなかでは当たり前のように注がれていた家畜やペットへの愛情が、選択の余地なく突きつけられた現実を前に、霧散してしまったような悲しい光景でした。


しかし、目を背けたくなるような現実をつくりだす因子は、私たちの何気ない日常にも潜んでいるということもまた事実ではないでしょうか。
「一般の住民」や「普通の生活」のなかにこそ、見落とされている、あるいは見て見ぬふりをされている出来事があるのではないかと、あらためて考えさせられます。

ふと身近なところに目を移すと、隣町の新ひだか町に犬や猫の殺処分をなくすために活動をしている「新ひだか 犬猫ボランティア W.A.R.P(ワープ)」という団体があります。
捨てられた命を保護して、新しい飼い主を探してつなげることを通して、ひとつでも多くの命が救われるように地道な活動を続けています。
Facebookページからも発信しています。

また、道内各地で同様の活動をしている団体をつないで結んでいる「ニャン友ねっとわーく」のサイトでも、W.A.R.P(ワープ)が紹介されていましたので、参考までに。


こうした活動が展開される背景には、当然のように動物を捨てる人の存在があります。
捨てるに至る事情はさまざまあるのでしょうが、少なくとも「人間の都合」で動物の命が粗末に扱われているという現実が、私たちの身の回りにも当たり前のようにあるということです。
私たち人間の身勝手さや、大多数のなかに身を置けば疑問すら抱かなくなるという危うさを、あらためて顧みる必要があるのではないかと思わされます。


首輪をしていても飼い主のいない動物がいる一方で、首輪をしていなくても多くの人から愛されるちーたんのような動物もいます。
でも、そんなことは人間の世界にも言えることです。
命の重みは同じはずなのに、一人ひとりの命の扱われ方は一様ではありません。

大切なことは、目の前にある現実を当たり前のものと決め込まずに、一度は立ち止まって向き合うことではないでしょうか。
「大きな流れに身を任せたほうが楽」かもしれませんが、そんなことを繰り返しているうちに、本質にふれないまま、真実が語られないまま時間だけが過ぎていくということへのアンチテーゼ。

zone 存在しなかった命』は、そんなメッセージが心に響いてくる作品だと思います。
鑑賞後の葛藤は、きっとちーたんが和らげてくれますよ。

20150401 大黒座ブログ投稿写真(『zone』告知).JPG

真実を伝える映画を映画館で鑑賞できるという環境だって、決して当たり前のことではないのです。
大黒座を景色のようにして通り過ぎることは、実はすごくもったいないことだと思います。
ぜひもっと多くの方に大黒座で足を止めていただき、スクリーンで映画を観ていただきたいです。

最終的には、やはり映画館で映画を観ていただきたいというサポーターの願いを込めました。
長くなりましたが、このへんで。
posted by だいこくニャ at 23:15| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: