2016年04月05日

「つなぐ 〜映画は想いを、映画館は人を〜 」池谷薫監督が大黒座に来館!!【前編】

大黒座で上映中の『ルンタ』『蟻の兵隊』両作品の監督である池谷薫さんが、去る4月3日(日)来館されました。

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池谷監督は前日(4/2)札幌で開催された上映会に招かれており、この日は札幌から浦河入りとなりました。
『ルンタ』昼の回を控えた大黒座館内は、いつも通りの緩やかな空気ながら、少しずつ池谷監督お目当ての来館者が集まり始めました。

…と、ここで大黒座の先代の奥さま・雪子さんと池谷監督が、電話越しの会話から数週間のときを経て挨拶を交わすことに。

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ややしばらく近くにいた男性が池谷監督だと聞かされた雪子さんは、「あ、あら。そんな偉い人なの。わざわざねぇ」
大黒座の日常を知る方であれば、この場面の雰囲気が伝わるのではないでしょうか(笑)

齢90歳の“おかあさん”がチケットを切ってくれる映画館が、1万3千人を割り込んだ北海道の過疎の町で今も明かりを灯しています。
お客が来る日も来ない日も、その営みはいつも変わりません。

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ルンタ』昼の回の上映に先立ち、三上館主から来館者に向けた挨拶と池谷監督を紹介する一幕。

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う〜ん。
程よく座席が埋まり、心のなかで胸を撫で下ろしていたからでしょうか、相変わらずマイクが意味を成さないほどのボソボソとした喋り口です。

もどかしさと安心感が同居する大黒座のこの感じ。
もっと多くの方々と共有したいという思いは、サポーターとしての率直な気持ちです。

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昼の回の上映後、あらためて池谷監督が登壇され、『ルンタ』の舞台となるチベットの現状やチベット人の精神性、作品の舞台裏などが語られました。
焼身という形で圧政への抗議を表明するチベット人の「決意」の背景に迫る過程において、身の危険を感じる出来事もあったそうです。

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途中で「ちょっと高いなぁ」と、舞台から降りて話をしようとする池谷監督。
結局、三上館主が手渡したイスに腰かけてお話しを続けてくださいましたが、相手との目線の高さに意識が向くのは、「話を聴くことが仕事みたいなもの」というドキュメンタリー制作の現場に身を置き続けてきた池谷監督だからかな…と感じる場面でした。

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池谷監督自身、若い頃からチベットに赴く機会があり、チベット人の温かさにふれたことやチベット文化圏への思い入れの深さは映画制作の大きな動機に違いないのでしょうが、やはり「知らされずにいる現実を表に出さなければ」というドキュメンタリー監督としての使命感が、監督自身を衝き動かしているのではないか。
一言一言を噛みしめながら語る池谷監督の姿から、そんな思いを抱きました。

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怒りや憎しみの連鎖に歯止めがかからない世界情勢を前に、『ルンタ』が描き出す「他を害さない」チベット人の生き方や「非暴力」の教えは、この時代だからこそ響いてきます。

『ルンタ』の上映は今週いっぱい(〜4/8|@朝10時|A昼1時半|B夜7時)です。
ぜひ大黒座のスクリーンでご覧ください。

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今なら池谷監督が提供してくださった「紙のルンタ」を進呈しています。
数に限りがありますので、残り数日の上映期間、お見逃しなく!!

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実はこの日、池谷監督は当初から浦河にとどまるスケジュールを組んでくださっていました。

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監督曰く「(最新作の)『ルンタ』はわかるけど、まさか『蟻の兵隊』まで併映してくれるとはねぇ」という、喜びより驚きのほうが勝るコメントが物語るとおり、夕方4時の回は引き続き『蟻の兵隊』の上映となり…



続きは【後編】で。
池谷監督と大黒座(とその取り巻き)の濃密な一日は、まだまだ終わらないのでした(^-^;;

オマケ(撮影:20160303).JPG

前後編にした途端、勝手に変な重みを感じ始めた大黒座サポーターが、本稿を担当しています。
posted by だいこくニャ at 23:45| Comment(0) | イベント@大黒座
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